植物好きの人なら小山さんのお話はきっと興味津々。

全国屈指のヨシ群落『鵜殿ヨシ原』(高槻市)は、甲子園球場18個分─約75haの広さながら、近年までヨシが減り続け、分布は1割程度。この群落の自然を愛し、ヨシ保全に汗を流す人たちがおられます。その活動を主催する鵜殿ヨシ原研究所所長の小山弘道さんに、語っていただきました。
「ヨシは水を浄化することで注目されていますが、鵜殿のヨシは古くから雅楽の篳篥のリードに最適として使われている、将来に伝える“世界遺産”級のものなのです。しかし近年、『よしず』などの需要も少なくなるにつれて、ヨシ原の手入れもされず、鵜殿のヨシが減ってきていました。
そこで、'96年に旧建設省が揚水ポンプを設け、導水路をつくり、ヨシ群落の復元に着手した時から、私たちの研究所も本格的な調査に取り組みはじめました。
今は、毎週火曜日にボランティアの人々が集まり、ヨシの生育状況、植物分布、地下水位を調べるなどの『ヨシ原調査』を行い、ヨシの成長を見守っています。
また、毎月第一日曜日には、『鵜殿クラブ』(会員制)を開催、四季の鵜殿にふれる観察会、ヨシを使った工作や草木染め教室を行っています。最近は、子どもたちの自然学習の場としても活用されています。
将来は全面積の7割をヨシ群落に育てていきたいですね」

[鵜殿の活動に参加しませんか]
ヨシ原調査・鵜殿クラブともにFAXか郵送で下記までお問い合わせください。
〒569-0011
大阪府高槻市道鵜町4-12-5
鵜殿ヨシ原研究所
FAX 072-660-6012

調査機材を手に導水路を渡る皆さん。日に焼けた笑顔が印象的だった。
近隣の小学校が総合学習でヨシ刈り。ヨシは最高5.35mにも伸びていた。
保護者会も鵜殿で学び、コースター作りのヨシ刈りに励む。
“ちまき作り”もした初夏の観察会。暑さの中、同伴の子どもたちは水遊び!
「ジュニアリバースクール」イベントでヨシ人形に見入る子どもたち。
コースター、額縁などに使われるヨシはよしずづくりに使えない細くて薄いもの。まさに資源の有効利用。
ほっと一息の昼食タイム。ヨシ談義に花が咲きます。