淀川の野草第11回


季節を告げる素敵な草花を探してみよう!文/有馬忠雄


 イシミカワ
お皿のような葉(托葉)に盛られた赤や青のお団子。つい手を伸ばしたくなる草なんだが、葉や茎にある鋭い刺に阻まれてびっくりする。一旦この刺に捕まると、手だけでなく、衣服まで捕らえられて身動きできなくなる。いやな奴だと思うけれども、イシミカワはこの刺で他の植物に引っかかりながら伸びて行くのだ。
背割堤地区
イシミカワ
 オギ
十五夜の頃、ススキの穂をかざしながら仲良し親子が淀川の草むらから帰ってくる。これが実はオギなのである。よく伸びたものは4m近くにも大きくなるのだから、ススキとは大違い。まあ、お月さんはきっとそんなことに頓着していないはず。ススキより団子なんだろうから。宇治川の向島のオギは、今でも屋根葺きの材料として使われている。
大山崎地区
オギ
 カナムグラ
大形のモミジ型の葉やその柄に刺がいっぱい生えていて、他の植物に刺で絡みながら蔓を伸ばして行く。だから、淀川のヨシ原をどんどん壊してしまう困り者である。雄と雌とが別々の株になる。ビールの苦みのもと、ホップはこれの仲間である。雌花を見ると成る程、と頷けることだろう。万葉集に出てくる八重葎はカナムグラのことだそうだが、当時は住まいの近くに沢山生えていたということなんだろうか。
津屋野草地区
カナムグラ

戻る 次へ