文/有馬忠雄
 (1)ミヤコグサ
背は低いがふっくらしたまっ黄色の花が群れて咲くので、堤防を歩いていても見つけやすい草だ。葉の色も少し白っぽい緑色だから、ほかの草に比べてちょっと上等な草のように感じられるのでは。だから、ミヤコグサと言うわけではないらしい。地方名に、オツキサンバナ、タマゴバナなど。これらの名前の方がこの草にふさわしいのじゃないかと思う。近頃、淀川では少なくなりつつある一方、外国産のセイヨウミヤコグサが増えだした。
 (2)ジュズダマ
艶(つや)のある黒っぽい実に糸を通し、数珠(じゅず)というよりもネックレスを作って首に掛ける。そんな遊びを見ることもなくなった。遊ぼうにも、近くにジュズダマを見られなくなったためだろう。糸を通すとき、真っ白い粉が出てくる出てくるのが面白かった。イネの仲間なのに、そうとは思えないこの実は、葉の鞘(さや)が変化した硬い包(ほう)と呼ばれるものに包まれているのだそうだ。
 (3)オオイヌタデ
イヌタデ(アカマンマ)の仲間で、大形、道端や荒れ地に生育する。大きいから大イヌタデとは芸がないが、10cm近い白や淡い赤色の花穂が枝先に垂れている姿は生け花にでもと、つい思ってしまう。しかし、水揚げが非常に悪いのが玉に瑕(きず)。
 (4)アレチマツヨイグサ
マツヨイグサといえば、月見草を連想する。ところが、月見草は白い花。マツヨイグサは黄色の花。小型のもので、荒れ地や道端に多いのがアレチマツヨイグサというわけ。しかし、分類学者の研究によれば、この名前に問題が多く、メマツヨイグサという和名に片づきそうである。名前のとおり、花が夕方咲いて朝にしぼむ。花粉を運ぶのは夜中に活動する虫ということになるが、果たしてどんな虫なんだろうか。



戻る  次へ